取手市のピアノ教室「音楽教室もみの木のうた」
音楽療法士&ピアノ教師の坂上(さかうえ)明子です。
今日もご訪問ありがとうございます。
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出会う子供たちの中にASDのアスペルガー症候群のこども達について書いてみます。
保護者の方にお聞きすると
今まであった子供たちは、幼い頃は言葉を話すのも早く発達の遅れもみれず、興味のあることには幼い頃から深く知りたがるので、何も心配ない将来がたのしみね!と思われることも多いのです。ただ、思い通りにいかなければ怒ったりお友達と仲良く遊ぶことがでしなかったり、人の気持ちがわからないのかな?と心配になってくることもあるのです。
それでも幼児期は身体も小さく学校のような体制ではないため、なんとか過ごしてきたものの。
小学生になったらトラブルが頻発。
独自のルールで進み、お友達もこれでいかなければ気に入らない。
こうなってくると、幼いから、かわいいからと言えなくなってしまいます。
悪いことを認められない。自分が正しいと自分なりの論理を振りかざして大人も舌を巻くようなことも言います。
相手の話を聞けない、受け入れられない。
かなしいほど上手くいかなくなってきます。
ほんとは、かわいいところが沢山ある子でも・・
トラブルの相手の保護者が寛容で知性的な処理をしてくださればなんとかしのげますが、そうでない場合は大変です。
あちこち、トラブル先のお宅に菓子折りもって謝りにいくとこきくことも多いです。
アスペルガーの特徴として
対人関係の障害(社会性の障害)
コミュニケーションの障害
イマジネーションの障害
などがあります。
全部はあてはまらないわーと思われることもあるかもしれません。
大まかにこのような特徴があるといわれています。
ピアノレッスンではこのようなことがある場合があります
幼い頃から保護者の方も育てにくさを感じていらっしゃる場合が多く
幼児期か低学年の時期にレッスンをはじめられることが多いです。
レッスンでは、大抵はじめは聞き分けもよく、とても優秀な生徒さんぶりを発揮してくれます。
しばらくたつと、自分のルールを作ってしまいそれに合わなければ怒る、やらない、ことがあり
ほんの些細なこと、と思えるようなことが譲れず先生と生徒という関係が作りにくいこともあります。
他の子ができたとしても、レッスンはわがままを言う場所ではないにしても、そんなことは本人には関係ないのです。でもそれは悪気があるわけではないのです。
ピアノの先生の悩みをおききすると
ピアノレッスンにきてくれたので、他の生徒さんと同じように進めようとするけれど些細な事で
おへそを曲げてしまい、レッスンで全くピアノにふれようとしない。
知的な遅れは全くなく、知識も旺盛なはずなのにやらない、マイルールなのはなぜなのか。傷つけられるような言葉が出てきて長年レッスンをしてきたけれど、こんなことははじめて・・と深く悩んでいらっしゃる先生は少なくありません
私もかつては悩んでいました。
でも今はちがいます。にこにこレッスン
にこにこレッスンができるようになるのに、私も試行錯誤しています。同じ障がい名であってもひとりひとりちがうからです。私は彼らの世界を知りたいと思うのです。何に関心があるのかな。何が楽しいのかな。ここから入っていくことが多いです。
彼らの特性のひとつで、教えられると感じると嫌なんだなとおもうことがあります。
マイルールでのため進度が遅かったり、おかしなやり方をしていることもありますが
発見するととてもやる気になります。練習の方法を自分で考えたりするようになると、どうやったらいいのか、教えてほしいと言ってきます。
自分のしりたいことを聞けると思うようになるとレッスンが成り立つようになってきますが、
今日うまくいったからといって、次回もうまくいくと一喜一憂しないことかと思うのです。
どーんと構えていく。細かいことは言わない。疑問点は自分で見つけだ出すこと、解決方法
を学べるように見守っていき、一緒に音楽をたのしむことを心がけます。
↓このねこちゃんみたいに安心してほしいな
知識欲があっても、字が読めて算数が得意でも
楽譜を読むことが得意とは限らない
字が読める、読書が好き、算数も得意、そんなことができるなら
簡単な楽譜を読むことくらい簡単なことではないか、とおもいがちですが
そうとは限らないのです。
読めない原因として
●苦手意識からシャットアウトして読みたがらない
●空間認知の問題で、線の上にあるのか、線と線の間にあるのか何本目の線なのかわからないことがあります
●音符を理解することが難しい。♩四分音符を見て、名前をいうことができて1拍とわかっても
五線上にあるため情報が多すぎて理解できないことがあります
これは、障害が重い軽いには関係なくあるため、何につまずいているのか見ていくことが大切だと
思います。
ご両親のお子さんの理解、よいかかわり、レッスンを大切に思ってくださることで、とても楽にレッスンができるようになります
幸い、今私が関わらせていただいているお子さんの保護者様はとても知的でお優しい方ばかりです。ピアノレッスンでお子さんが成長していくことを期待し、長い目で見てくださることで、とても気持ちが楽になれるのです。教師なんだから、音楽療法士なんだから、どんな子でもうまく教えるだろう、うまくいかないことは不満に思いすぐ言ってやると思われてしまうと、良いと思うことも試せなくなります。あたたかく知的な保護者様はそのあたりを寛容にみてくださり、こどもと教師の良い関係性を作ることを第1の目標にしてくださっているので、お互いにのびのびと接することができるのです多くのことを保護者さまの姿勢から学ばせていただいてレッスンができています。
アスペルガーの子にとってピアノレッスンは社会性を育む
凄いツールなんです
対人関係が苦手な子にとっては、いきなり人ではなく、人と人との間に音楽があることで
楽に過ごせるのです。関係性を育む音楽が、人と人との関係をも和らげてくれます。
フレーズを感じる、人はどのように聴こえているのか、連弾で共に音楽をつくりあげる
このような経験は1日2日で成り立つものではなく、、長く続けていくことでピアノがひける、関係性を育む大きなツールとなります
幼児期からピアノを習ってください
こそだてが難しいとおもったら、療育をうけたり、ピアノレッスンも是非幼児期から受けてください。こじれてしまった思春期からでは遅いのです。幼いので弾くことはすぐできるとは、おもわず長くやってきた子は気持ちを切り替えていくことも上手くなり柔らかく育ちます!!
ピアノレッスンでいきいき子育て!!是非ご一緒に!